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クボタシーアイTOP > FAQ > 塩ビ管・継手が変形(膨張、軟化)する原因と防止対策について教えてください。

塩ビ管・継手が変形(膨張、軟化)する原因と防止対策について教えてください。

分野 : 全分野
製品名 : 硬質塩化ビニル管・継手
関連カテゴリ : 全般
Q. 塩ビ管・継手が変形(膨張、軟化)する原因と防止対策について教えてください。
A.

塩ビ管は熱可塑性樹脂(※1)であり、また一部の薬液とは親和性(※2)がありますので、それら条件下に塩ビ管がさらされると膨張する現象が見られます。以下に、代表的な塩ビ管の膨張原因と対策例について、不具合事例を交えながらご説明します。
※1.熱可塑性樹脂…加熱すると軟化する性質のある樹脂。(対義語:熱硬化性樹脂)
※2.親和性…親しみ、結びつきやすい性質。

主要因 考えられる状況 不具合事例
高温によるもの※3

給湯器との接続配管(一次側)

(1)給湯器側から給水配管への逆流(蒸気)によるもの

ポンプとの接続配管

(2)ポンプ空回り運転による流体温度の上昇

高温になる場所での保管

(3)高温車内、無穴透明袋での屋外(炎天下)保管

熱伝導(伝達)によるもの

(4)厨房配管などで熱源の真上に水道の蛇口があり熱が伝導(主にメタル入り給水栓継手の周辺部分が膨張)する場合や、周辺に高温配管(蒸気)がある場合。

※3.   高温により塩ビ管・継手が変形(膨張)した場合、常温に戻ると管・継手は元のような硬さになります。しかし、すでに管・継手が変形したり厚みが薄くなっているため、再使用できる状態ではありません。
※4.  薬液により塩ビ管・継手が変形(軟化)した場合、薬液がすでに管・継手に浸透しているケースが多く、当分の間は管に刺激臭が残ります。また爪をたてると、管・継手が軟化した状態にあることが分かります。

不具合事例 対策例
1

必ず給水側配管の止水栓には逆止弁を設置し、正常に作動することを給湯器の定期点検などで確認してください。また、給湯器から給水側配管の1m程度は、必ず耐熱性のある配管材(HT、HT-L、PB)を使用してください。

2

過少流量や締切り運転を防止する対策を実施してください。また、ポンプの熱が伝導する恐れがある場合は、部分的に金属管への変更も検討してください。

3

夏場での車内の保管や無穴で風通しの悪いビニル袋での保管は避けてください。焚き火、投光器、車の排気ガス周辺およびボイラー室など、温度が上昇する場所での取り扱いにも十分注意が必要です。

4

蛇口などから給水栓継手に熱が伝導するために発生します。そのため熱源の影響を受けないような配管ルート(蛇口位置)を選定してください。ある場合は、部分的に金属管への変更を考慮する必要があります。

5

配管部分に薬液を流したり、薬液汚染された砂による埋め戻しは避けるよう注意してください。また、薬液汚染 土壌がすでに存在する場合は、配管ルートの変更、周辺土の入れ替え、もしくは管種の変更を考慮してください。なお、除草剤の一部(特に有機溶剤系のもの) には塩ビ管がおかされるものがありますので、注意してください。

6

クレオソートで防腐処理した木材には、直接、接触しないルートを選定してください。やむを得ず配管する場合は、必ず防護処置(さや管など)を施してください。

●   上表は塩ビ管が膨張する主な事例ですので、これ以外にも不具合が生じる場合があります。不具合事例、対策例を参考に、末永く安全に塩ビ管をご使用いただきますよう、よろしくお願いいたします。